高齢者は生活保護を受けられる?
生活保護は高齢者の方も受けられます!
ということで、生活するのがしんどいという高齢者の方が、どのような条件をクリアーすれば生活保護を受けられるのかを分かりやすくストレートに解説します。
高齢者の生活保護条件
➀資産を持っていないこと・・・生活保護には必ずこの条件がついてまわりますが、高齢者にもこの条件は適用されます。ですので、土地・持ち家(資産価値が高いもの)、貯金(最低生活費の半額までOK)、株、生保、自動車などを所持している場合は、売却して生活費に充てることが優先されます。※不動産は居住していることと、資産価値として低いもしくはマイナスになると判断されれば、売却する必要が無いケースもあります。
➁3親等からの援助がない、できない・・・親・兄弟姉妹・子どもの3親等から援助してもらうことはできないか?ということを求められます。高齢者だと両親が亡くなられているケースが多いので、兄弟姉妹や子どもが扶助を求められますが、援助できない、または援助してもらっても最低限の生活が立ち行かない状態。
➂怪我や病気で働けない・・・まぁ、死ぬまで働くというのは個人的にはどうかとも思いますが、高齢者でも働ける方とそうでない方がいらっしゃいます。生活保護を申請する前に、働ける方は仕事をすることを求められますが、病気(持病)や怪我などで働けない場合は受給対象になります。
➃上記3項目をクリアーしている状態で、収入と年金を足しても最低生活費に満たない場合は生活保護受給ができる対象になります。
年金を貰っていたら生活保護の受給はできない?
そんなことはありません!
年金を貰っていても、その地域の最低生活費に満たない場合は、生活保護の申請ができます。年金の収入を1カ月単位で計算し、その他の収入と合算しても最低ラインを超えない場合は、差額を受給できます。
生活保護受給者は老人ホームには入れない?
そんなことはありません!
生活保護受給者も老人ホームに入れます。メインに考えられる場所は「特別養護老人ホーム」(一般的に特養と言われています)が費用面を考えると無難です。しかし、公的な特養は入居要件(要介護3以上)という条件や費用が安いことから人気が高く、入居できないケースも多々あります。
次に民間の有料老人ホームが挙がってきますが、こちらは全ての施設が生活保護受給者を受け入れている訳ではありません。しかし、受け入れてくれる施設であれば、生活保護受給者の費用は直接ホームに支払われるので、受給者は負担しなくてOKです。ただし、費用負担にも上限が定められているため、ケースワーカーに相談することが必須です(居住地域によって金額も異なるので)。
生活保護を良しとする訳ではありませんが、せっかく生まれてきて高齢者と言われるまで長生きしてきたんです。今までの人生、苦しいことも楽しいこともあったでしょう。ここまで長生きしてきたんですから、頼れる制度があるうちはありがたく有効利用させていただいても悪くはないと思います。