生活保護は国が生活に困窮するすべての国民に対し、その困窮の程度に応じ、必要な保護を行い、その最低限度の生活を保障するとともに自立を助長することをいう。
この自立助長とは「援助なしに自立できるように力を添えて、その成長をはかること」を意味しています。
そしてこの成長とは経済的だけではなく人格的に自立できる援助でなければならないと考えられる。
人格的な自立助長をどのように促していくか生活保護制度にとって今後の課題ではないでしょうか。
では、自立助長について分かりやすく解説しましょう。
経済的自立
一番分かりやすく明確な答えがでやすいものですね。病気で完全に働けないという方以外は勤労の義務があるので、働けるのであれば働かなくてはいけません。生活保護を受けながらでもいいので、アルバイトをしながら徐々に生活保護受給を減らし、将来的には自立するという方向性を目指します。ハローワークなどで生活保護の方に就労する手助けをする「就労支援員」や「自立支援プログラム」などもあるので、活用してみてもいいのではないでしょうか?
社会的自立
ちょっと分かりづらい言葉ですよね。「社会の中で、自分に与えられた役割を果たす」ということですが、他の多くの方々と連携し、社会の中でそれぞれの役割を果たして健全な生活を営むという趣旨です。
精神的自立
これが一番分かりづらいなと思いました。ざっくりと説明すると「自分が幸せなイメージを想像する」「楽しい将来像を描く」などを考え、これから自分はどうやって生きていけばいいのか、目標を持って動けているのか?ということを明確にすることをあらわします。そして、「自分の行動、判断に責任を持つ」ことで、他人のせいにしない生き方で自立することができます。