たまに生活保護の申請で「若い方はダメ」とか「期限つき」「そもそも申請できない」ということを耳にしますが、実際年齢は関係あるのでしょうか?
「年齢は関係ありません」
若くて健康だけど就職が決まらず、手持ちのお金も底をつき、扶助してくれる人も資産も無いということであれば生活保護を受けられます。そのような方が一時避難できるような制度としてあるのが生活保護です。ただし、これが親と同居しているのであれば話は別で、扶助してくれる親がいる「ニート」という立場であれば生活保護は受けられません(ニートとは15~34歳の非労働力人口で、専業主婦を除いて求職活動をしていない方という定義だそうです)。。
これはニートが生活保護を受けられないというよりは、生活保護は「世帯」で判断するため受給できないということです。
【生活保護の条件】
★扶助してくれる三親等がいない(親、兄弟など)。
★資産がない(不動産、預貯金など)。
★働ける健康な体を持っていない(病気や怪我で働けない)。
★働いても最低生活費を下回っている(働いても暮らしていけない金額)。
という上記4つの条件を全て満たして、初めて生活保護の申請ができるんです。ですので、「親と絶縁状態」「資産はほぼ無し」「働ける体じゃない」プラス「働いても居住地の生活費に満たない」ということでなければ申請は通りません。くどいですが、このようなことからニートの場合は扶養してくれる親がいるので、申請が通ることは難しいと言えます。
最初に「年齢は関係ありません」と書きましたが、別の意味で年齢制限があります。お年寄りへの上限は無いのですが下限があると言ってもいいかもしれません。当たり前ですが未成年は保護者が養う義務があります。また、身寄りがない未成年者でも、児童福祉法において国が子ども達を育てる義務があります。ということから、未成年者への生活保護というのは下限があると思っていいのではないでしょうか?