特に生活保護者がペットを飼ってはいけないと決められてはいませんが、普通に考えたら飼うのは止めておいたほうが良いでしょう。なぜなら、生活保護費の中にペットを飼育するためのお金は無いからです。保護費は「生活扶助」「医療扶助」「住宅扶助」など色々なものに分類されていますが、その項目の中に「ペット扶助」というような項目はありません。ですので、いただいた保護費の中からエサ代などを始め、飼育するお金を払わなければいけません。結果として人間の生活を圧迫することになるため、飼わないほうが無難だと思います。ギリギリの生活が死活問題になりかねません。
また、仮に死活問題にならなかったとしても、動物が病気になった時に放っておけますか?苦しいのに病院に連れて行ってもらえないのは可哀想ですよ(ペットの病気に医療扶助は適用されません)。人がましい生活をするために、「私はどうしてもペットを飼わなければならない!」と思うのであれば、あまりお金と手間がかからない動物を飼育するのが良いでしょう!そんな動物がいればの話ですが・・・。
それでも生活費を安く済ませて、身銭を切ってもいいからペットを飼いたいという場合は、賃貸物件を探さないといけませんよね(居住しているところがペット可なら探す必要はありません)。しかし、これからペット可賃貸を借りるというのであれば、少しだけ問題が・・・。
ペット可物件というのはペットを飼っても良い代わりに、入居時に敷金を多めに支払うようなこともあり、増えるお金を住宅扶助から出せるのか?ということが問題になります。結局プラス1ヵ月の住宅扶助が許可されるのかどうかはケースワーカーさん次第とも言えるので、まずペットを飼いたいと思ったら相談してみましょう。
基本的に生命保険への加入が認められていない生活保護者ですが、ペットの保険への加入もダメなのでしょうか?正直なところ生活保護法の中に「ペット保険に入ってはいけません」と記載されてはいません。しかし、ペット保険に加入して保険料をいただくのであれば収入とみなされると考えてよいでしょう。ペット用の保険に加入したいと考えるのであれば、とにかくケースワーカーに相談してください。
ペットを飼うことにより心が豊かになり、就労意欲がわいたり気力が出るのであれば、ペットを飼育するのも良いかもしれません。